格安simってテザリングできる?速度は出る?au系は使えない?

テザリングとは?格安SIMでも使えるの?速度は?au系は使えない?

テザリングとは、簡単に言うと
スマートフォンやタブレット端末を介して、インターネット回線に接続する方法です。
(英語では:tetheringで、縛る・つなぎとめるという意味。テザリング。×デザリング)

OCNによるスマホでのテザリングのイラスト
画像:OCN

例えば、中継器の端末を通して、Wi-Fi通信に対応したゲーム機であったり、パソコン、
他のスマホやタブレットなどをつないでインターネット通信を行うことが出来る
のです。

特に外出先で大きい画面を有したタブレット端末で動画視聴やインターネットをしたいという場合や
モバイルパソコンでメールやデータ通信をしたいという場合に非常に有効活用できます。

特に11インチ程度のモバイルパソコンでWordやExcelデータを作成し、勤務先への報告書提出や
顧客へのデータ送信、メール確認なども可能になります。

ちなみに、テザリングは、基本的に複数の機器を同時に接続することが可能です。

テザリングは格安SIMの機能ではなく、スマホやタブレットの機能!

このテザリング機能ですが、
大手携帯キャリアが提供するデータ通信プランだけでなく、
格安SIMであっても利用することが出来ます

格安SIMの機能ではなく、スマホやタブレットの機能なのです。

古い機種であったり、安い機種であったりする場合は
テザリング機能がないものもありますが、
基本的には、多くのスマートフォンやタブレット端末に
標準で搭載されつつある通信機能
なので、
格安SIMでも簡単に利用することが出来ます

ただ注意が必要なのは、
iPhoneにてau回線系の格安SIMは使えないことが多い点です。

iPhoneでau回線系格安SIMを入れてもテザリングは使えないことが多い

iPhoneで、au回線を使った格安SIMでは、テザリングが使えないことが多いので
注意が必要です。
不思議なことに、iPhoneで、docomo回線を使った格安SIMであれば大丈夫なのです。

同じiPhoneで、au回線格安SIMではダメdocomo回線格安SIMではOKということは、
iPhone自体にテザリングの機能はあるのですが、au回線系にて、
格安SIMを使った場合はテザリングが使えないようにしているというのが正しいようです。

au回線系を提供している格安SIM業者側も、構成プロファイルなどを色々
変えたりして頑張っているようです。難しいようですが、もしかすると、
そのうち対応されるかもしれません。

確認する際は、有名なmineoなどのホームページより、動作確認端末一覧の
auプラン(Aプラン)などのau回線プランを選び、
動作確認一覧の、テザリングの項目をご確認ください。


また、意外に、このテザリング機能は有効活用されておらず、
Wi-Fiルータなどの通信専用端末でインターネット通信するために、
わざわざモバイルWi-Fi端末を契約されている場合もあります。
1回線だけで済むところが、
2回線分の契約料金を支払っていることになるのです。

もし、スマホやタブレットでで回線契約をしている上に、通信専用端末を契約されている場合、
お使いのスマホやタブレットが、テザリング機能を搭載しているかどうか確かめて
見られることをおすすめします。

テザリングの通信速度は?

テザリングの通信速度は、通信回線の速度が最大値となりますので、
格安SIMの場合、契約している通信回線が高速であれば、高速になります。

また、テザリングを行う種類によっても、速度が異なってきます。
テザリングには、
★Wi-Fiテザリング、★Bluetoothテザリング、★USBテザリング
の3つの種類があります。

USBテザリング~速いが対応していない機種多い

USBテザリングは、3つの中で一番速いのですが、
接続親機・子機ともに対応機種が少ないのが難点です。

速いのですが、思ったほどWi-Fiとは速度の差がでません。
USB子機から充電しながら接続できる点は良い点です。

もちろん、ケーブルの種類などにもよりますが、
やはり、きちんと線でつなぐ有線であるからと思われます。

条件にもよりますが、下りで10Mbps以上出ます。

Wi-Fiテザリング

Wi-Fiテザリングも高速なのですが、USBテザリングよりは
ほんの若干低速となります。

規格や、距離などの条件にもよりますが、
位です。

ただ、なんといっても接続に対応している機器が多いのが
良いところ。

ただ、バッテリーの消費が激しいので、バッテリーに余裕がある時に使用しましょう。

Bluetoothテザリング

3つの中で一番低速なのが、Bluetoothテザリング。
現在の通信規格では、明らかに速度は遅いです。

下り速度で1~2Mbpsほどしか出ません。

ただ、なんといっても良いのが、電池の持ち。
Bluetoothテザリングなら電池の持ちが良くかなり長く使用することが出来ます

テザリングをスマホなどで使う方法や条件は?簡単に使える方法は?

スマホやタブレットをテザリング親機として設定する場合方法です。
機種により項目は変わりますが、

Android端末では、端末の設定項目から『テザリング』などと書かれた
項目をタップして、ONにする必要があります。

androidでのテザリング設定項目

その際に、ネットワークIDやパスワードが表示されますので、
子機では、そのネットワークIDに接続し、パスワードを入力します。

また、iOS系のiPhone・iPad端末ですが、テザリング機能を親機として利用するためには
1、ホーム画面の「設定」を押す。
2、「モバイルデータ通信」→「インターネット共有」にて、オンにする必要があります。
(iOS6の場合、「一般」→「モバイルデータ通信」→「インターネット共有」)

設定後、ネットワークIDやパスワードなどが表示されますので、
子機では、そのネットワークIDに接続し、パスワードを入力します。
ネットワークIDは、「iPhone5」になります。といったような説明が出ます。

iOSでのテザリング設定項目1
iOSでのテザリング設定項目2
iOSでのテザリング設定項目3
画像:softbank

項目が出てこない場合は、「もっと見る」や「その他の設定」などを押して
みると、項目が出る場合があります。


格安SIMを利用する場合、初期設定で『モバイルネットワーク』の項目でANPおよびデータ
通信設定が完了しているため、テザリング機能をON・OFFするだけで済みます。

ただし、このON・OFF設定を都度、端末設定から行うことは非常に手間が掛かるだけでなく、
テザリング機能自体がスマートフォンの利用に慣れない方が気付き難くなっています。

そもそも、大手キャリアの総合カタログに『テザリング機能:最大〇〇台まで通信可能』と
掲載されているものの、何が何だか分からない人が多く、高額な端末を購入しても
使いこなせていないこととなります。

では、簡単テザリング機能を使う方法があるのかというと、答えは『ある』です。

非常におすすめなのは無料アプリによるテザリング機能のON・OFF設定であり、GooglePlayストア
で『テザリング』と検索すると『テザリングON/OFFというアプリがヒットします。

非常に操作がし易く、Android端末を利用している人なら『ドロイド君』のアイコンと言えば簡単に
分かり易いです。

操作方法は至って単純であり、ドロイド君が表示されたアプリを起動し、タップして終了です。

たった、これだけの操作でテザリングが利用でき、スマートフォンやタブレット端末を経由して
インターネット通信が可能になります。

モバイルWi-Fi端末と何が違うの?格安SIMは使えるの?

さて、テザリング機能がWi-Fi通信だと分かれば、モバイルWi-Fi端末ではどんな違いがあるのか
気になります。

基本的にテザリング機能を利用してデータ通信を行う方法とモバイルWi-Fi端末で利用する方法に
大きな差はありません。

テザリング機能はスマートフォンやタブレット端末といった音声機能付き端末を利用したWi-Fi通信、
モバイルWi-Fi端末はデータ通信専用の中継機ということになります。

そして、どちらでも格安SIMが利用でき、モバイルWi-Fi端末の場合、データ通信専用SIMを利用し、
お得にインターネット通信が可能になります。

実際、データ通信使い放題プランや大容量データ通信プランを利用すれば、複数端末で同時に通信が
可能となります。

テザリングの通信速度はどうなの?

基本的にテザリング機能は、利用する端末のスペックや受信しているデータ通信速度に依存します。

そして、複数の端末で利用すればその分だけ、通信速度がシェアされるため、基本的には1台に対し
2台に通信端末程度での利用がおすすめです。

格安SIMのデータ通信速度は、大手キャリアの通信速度に比べ遅くなりがちですが、下り最大6Mbps程
の通信速度があればテザリングでの使用に問題はありません。

実際にところ、インターネット通信において800kbpsもあれば動画視聴やインターネット検索など
ストレスなく利用することが出来ます。

テザリング機能の利用はどんな人におすすめなの?

さて、テザリング機能がおすすめな人は、大学生や社会人で一人暮らしの方であり、格安SIMを
利用すれば、固定したインターネット通信回線が不要になります。

そもそも、格安SIMではデータ通信量が30GBや60GBといった大容量プランがあり、通信費の
大幅削減に繋がります。

現在主流となっている光インターネット通信の月額料金は平均3,500~3,800円となり、大手キャリア
のスマートフォン月額料金が1回線あたり8,000円程度であり、約11,800円となります。

例えば、楽天mobileの30GBプランかつ音声SIMであれば月額6,150円(税抜)【2016年11月現在】
となり、約1/2の通信費となります。

テザリング機能を利用すれば、無駄な通信費を削減でき、家族でもデータ通信を簡単にシェアできます。

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